2015年初に交野みどりネット(交野市環境基本計画推進会議)の事務局スタッフとしてブログに連載していた協働に関する記事(12回シリーズ)を、こちらに転載しています。
こんにちは。
事務局のミナミムラです。久しぶりの更新となりました。
今回は、多くのボランティアと一緒にプロジェクトを進める、パートナーシップの事務局に求められるものについて、思うことを書いてみようと思います。
非営利組織の事務局という立場を、有償・無償を問わず、つかずはなれず18年ほどこなしてきた経験から、私が大切にしてきたことです。
(注:書類をつくるとか会議の準備をするとか庁内体制を整えるとか、そういう当たり前のことは今回は省いています)。
●明るさ・楽しさ・前向きさ
ここに来て良かったなあ、また来よう、と活動する人が感じてくれるように、気持ちのいい空気で場を満たすこと。それはとても単純なことです。たとえば、笑顔で出迎えること。感謝の言葉を口にすること。お茶やお菓子を出すこと。そこにいる人と人とがつながるような声のかけ方をすること。大丈夫だよと言うこと。一緒にごはんを食べること。
ににこにこできる時間をともに過ごすことが大事なのだと思います。
●やさしさ・きびしさ
誰かやチームが困っているときには手を差し伸べること。何か問題を抱えていると感じたときには、最後まできちんと寄り添うこと。ただし、ずるずる甘えてこられたと感じたときには、突き放すこと。その人やチーム自身が、自分で問題解決に向かえるようにする、力がつくようにするのが、未来のあるやさしさだと思います。
そんなふうに思っているので、けっこう冷たい対応もしてきました。失礼してしまった方、ごめんなさいね。
●しぶとさ・しつこさ
今これが必要!と思って提案したことでも、相手にとって時宜を得なければ、スルーされてしまうこともあります。でも、あきらめない。ふところで温めて、理解されるタイミングが来たときに、すかさずまた出す。同じように、過去に積み上げた成果も、絶対に忘れない。必要なタイミングで「あのときこうまとめましたよね」とさっと出す。踏まれても無視されても、めげないで続けるのです。いつか花開く時を信じて。
●一緒に歩む姿勢
行く先が間違っていないなら、行き方の問題を解消するように努めること。転ばないように、歩く先の石を取り除くこと。だけど、時には石が見えていても、隣を並んで歩いて行って、一緒に転んでみることが必要なこともあります。そのときに大けがをしないように、転んでもすぐに起き上がって歩み始められるように、正しくサポートをすることが大切だと思っています。
●最後の責任はすべて引き受けるので好きにやれ、という度量
みんなの可能性を信じて、やりたいようにやらせること。傍から無責任に眺めているのではなくて、俺がいるから後は安心してやってこい、という姿勢です。
(しかし、実のところ今の私はただの非常勤職員だったので、最後の最後のところの責任はとれる立場にありませんでした。失敗した私の代わりに怒られるはめになったり謝ったりしてくださった上司の皆さん、本当に申し訳ありませんでした)。
さて、ひとりの事務局員として、私はこういったものを目指してきたつもりでしたが、実際のみどりネットの事務局はこんなふうであったでしょうか。
行政の事務局がこのような姿勢でいられるのは、とどのつまり、担当する職員がひとりの人間として、市民のことを尊敬できるか、信頼できるか、がんばりに感謝できるか、という、いわば人として当然のことにかかっていると思います。
これからの良い事務局づくりのために、皆さんにとって“良い事務局”とはどんなものだと思っているのか、よかったら聴かせてくださいね。
(交野みどりネット事務局 ミナミムラタズエ)
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