2015年初に交野みどりネット(交野市環境基本計画推進会議)の事務局スタッフとしてブログに連載していた協働に関する記事(12回シリーズ)を、こちらに転載しています。
こんにちは。
みどりネット事務局のミナミムラです。
あるボランティアの方から、事務局のみどり環境課に電話がありました。
体調を崩してしまって、約束の宿題ができなかったことのお詫びでした。
できるだけ早くがんばりますから、と平謝りされるその方に、
そんなのいいですいいです、今回はこちらでなんとかしておきますから、
それより一刻も早くよくなってくださいね!
と、うんとねぎらって電話を切りました。
受話器を置いて振り向くと、
「やさしいなあー。仮病やったらどうすんの?
あの人、すっぽかすことで有名やねんで」
と、たまたま来ていた他の課の職員の方が、半ばあきれたように
そんなとんでもない発言を。
「えええーっ、そうなんですかぁー!?」
と、すっとんきょうな声を上げつつ、
で、ソレガドウシタンデスカ、と胸の内でつぶやいた可愛げのないわたくし。
(さすがに口に出すほどかわいくないことは控えました)。
仮病だろう、なんて疑ってみて、本当に病気だったらどうするんですか?
このとき私の頭の中には海援隊の懐かしい曲が鳴り響いておりました。
♪信じられぬと嘆くよりも 人を信じて傷つく方がいい
求めないで優しさなんか 臆病者の言い訳だから♪
いいじゃあないですか、もし仮病だったとしても、黙ってだまされておけば。
そりゃ一時は事務局に余計な負担がかかったとしても、
それ以外には別にデメリットはないわけで。
長い目で見ると、損をするのは仮病を使って信頼を落とすその人の方です。
それよりも、本当に仮病を使っていたとしたら、こんなふうに
目一杯いたわられて、相手がそのぶん無理してがんばってくれたと知ったら、
心苦しくて次はだませなくなるものです。
人は信じられたら、その期待に応えようとするものですから、
しっかりと信頼を寄せる方が絶対にいいのですよ。
パートナーシップについて書いているつもりですが、
これって人間関係に普遍的な話ですよね。
だって、結局のところ、協働とは人と人との関係なんですもん。
信じ合うことが何より大切で、信じることはいつだって、
自分の側から始めないと始まらないのです。
「えええーっ」と声を上げたときに、馬鹿めーという顔をした人が
そばにいたことも私は見逃しませんでしたが、気にしません。
いいのいいの、だまって馬鹿にされておけば。
愚直にやる方が、必ず最後には笑うことになるんです。
こうやって、よいものの連鎖を信じることも大切。
物事も、自分が信じた方向に変わっていくのが世のならいです。
だったら、人の善性を信じた方が得だよね。
鰯の頭も信心から。
いや、これは違うな、
信じるものは救われる。ですかね。
疑いはとりあえず捨てて、まず信頼してみてはいかがですか。
この社会の善なるものを信じて、無防備にその中に飛び込んでみれば、
あなたの知らないすばらしい世界がそこにはあるのかもしれません。
(事務局 ミナミムラタズエ)
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