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くうのる

6.“協働のロードマップ(工程表)”はありますか(転載)

2015年初に交野みどりネット(交野市環境基本計画推進会議)の事務局スタッフとしてブログに連載していた協働に関する記事(12回シリーズ)を、こちらに転載しています。


こんにちは。 事務局のミナミムラです。

ホワイトボード・ミーティング入門講座の講師、宝楽陸寛さんはNPOの事務局長で、 行政向けの協働研修もされているとのことだったので、きいてみました。

今の市民協働って、行政のリーダーシップが弱くないでしょうか?

そうだと思いますよ という即答が、先生の反応。

「やっぱりそうですよね。なんでなんでしょう?」

「協働のロードマップがないんじゃないですか」

あ、そうか。そういうことなんだ。

「協働」のイメージが、行政職員でも人によってばらばら。 共有するビジョンもない。 だから当然、ロードマップなんか存在しえない。

羅針盤がなければ舵もない、地図はないし北極星も見えない、船長もいない。 そりゃあ、協働がうまくいかないのも当然ですわなあ。 これで、“協働とは失敗するもの”なんて決めつけるのはいかがなものか

そういえば私が滋賀県庁に勤めていたとき、 職場研修で協働がテーマのときがあったっけ。 課長補佐がリードして話を進めていたけれど、本人に協働の経験はなし。 受講している課内の人間も、頭の中でのイメージでしか意見を言ってない。 こんな研修、意味あるんか? って思ったっけ。

そんな滋賀県も、今では行政内部に「協働推進員」という制度を設け、 NPOなどでの活動経験や協働の経験がある職員を任命して、 県庁内で相談に乗る仕組みを作っているようです。 職員研修も定期的にしっかりやっているみたい。

協働ってなんなの? 市民は、行政は何をすべきなの? そんな基本を、協働経験のある外部の方を招いて、職員みんなで喧々囂々、 きちんと学び、その上で、自分たちが今どの段階にいるのかを確認し、 ロードマップをつくった方がいいんじゃないかなあ。 そして、職員の中にもきっといるはずの“協働の成功体験のある人”を、 推進役として置いたらいいのになあ。

と、協働の成功事例をつくった経験のある私としては、思っています。

閉じるな、行政。 開け、ゴマ!

(事務局 ミナミムラタズエ)


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