2015年初に交野みどりネット(交野市環境基本計画推進会議)の事務局スタッフとしてブログに連載していた協働に関する記事(12回シリーズ)を、こちらに転載しています。
こんにちは。
事務局のミナミムラです。
ホワイトボード・ミーティング入門講座の講師、宝楽陸寛さんはNPOの事務局長で、
行政向けの協働研修もされているとのことだったので、きいてみました。
「今の市民協働って、行政のリーダーシップが弱くないでしょうか?」
「そうだと思いますよ」
という即答が、先生の反応。
「やっぱりそうですよね。なんでなんでしょう?」
「協働のロードマップがないんじゃないですか」
あ、そうか。そういうことなんだ。
「協働」のイメージが、行政職員でも人によってばらばら。
共有するビジョンもない。
だから当然、ロードマップなんか存在しえない。
羅針盤がなければ舵もない、地図はないし北極星も見えない、船長もいない。
そりゃあ、協働がうまくいかないのも当然ですわなあ。
これで、“協働とは失敗するもの”なんて決めつけるのはいかがなものか。
そういえば私が滋賀県庁に勤めていたとき、
職場研修で協働がテーマのときがあったっけ。
課長補佐がリードして話を進めていたけれど、本人に協働の経験はなし。
受講している課内の人間も、頭の中でのイメージでしか意見を言ってない。
こんな研修、意味あるんか? って思ったっけ。
そんな滋賀県も、今では行政内部に「協働推進員」という制度を設け、
NPOなどでの活動経験や協働の経験がある職員を任命して、
県庁内で相談に乗る仕組みを作っているようです。
職員研修も定期的にしっかりやっているみたい。
協働ってなんなの? 市民は、行政は何をすべきなの?
そんな基本を、協働経験のある外部の方を招いて、職員みんなで喧々囂々、
きちんと学び、その上で、自分たちが今どの段階にいるのかを確認し、
ロードマップをつくった方がいいんじゃないかなあ。
そして、職員の中にもきっといるはずの“協働の成功体験のある人”を、
推進役として置いたらいいのになあ。
と、協働の成功事例をつくった経験のある私としては、思っています。
閉じるな、行政。
開け、ゴマ!
(事務局 ミナミムラタズエ)
Comments