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くうのる

7.協働における“行政のリーダーシップ”ってどんなもの(転載)

更新日:10月7日

2015年初に交野みどりネット(交野市環境基本計画推進会議)の事務局スタッフとしてブログに連載していた協働に関する記事(12回シリーズ)を、こちらに転載しています。


こんにちは。 みどりネット事務局のミナミムラです。

前回は“行政のリーダーシップ”なんて言葉を持ち出しましたが、 「市民協働で行政がリーダーシップをとるなんてとんでもない! そんなことをしたら市民がべったり寄りかかるだけだ!」 と思われる行政の方もきっと多いことでしょう。

はて、リーダーシップって、一体どういうものでしょうか。

先頭に立って、「俺についてこい!」 というタイプはわかりやすい。 これが一般的なリーダー像かもしれませんが、少し古いタイプかも。

で紹介した「社会運動はどうやって起こすか」の動画の中では、 フォロワーもリーダーシップの一形態だ」と紹介されていましたね。 一番前に出るだけがリーダーじゃありません。

みどりネットの代表はなかなかおもしろいリーダー。 ふわあっとしていて、みんなを積極的に引っ張っている感じではないけれど、 絶対ぶれない。私たちの目指す星はあっち、というのをしっかり示して、 みんなの体をそちらへ向かわせている。

副代表もおもしろいリーダー。こちらは代表と違ってイケイケどんどん 牽引力がすごい反面、ときどきみんながついていけなくなりそうになるのを、 代表が上手にフォロー。 代表と副代表が揃って、みどりネットの中にいるたくさんのリーダーたちを、 なんとなーくうまくまとめています

ところで、 私がかつてNPOで働いていたとき、 ボランティアの学生チームの面倒を長いこと見ていました。 チームリーダーを筆頭に、まとまってみんなよく頑張っていたのですが、 経験の少ない学生たちは、少し放っておくと行く先を見失って あさっての方向に進んでいったりしたので、 そんなときにさっと軌道修正をするのが私の役目でした。 今は解散してしまったこの学生チーム、十年近い歴史の中に 浮き沈みが結構あって、どんなときにちゃんと動いていたのかと 後からよくよく考えると、事務局ミナミムラさんの目が黒かった時代だけ だったのだと気づきました。 当時はまったくの無自覚だったのですが、私がリーダーシップを 知らず知らずのうちに発揮していたのですね。 決して前に出て引っ張っていたわけでは全然ないのですが、 目指す先を指し示し、ベースラインをがっしりと下支えして、 必要なポイントでほんのちょっと口を出したり手を出したり それだけで活動や組織の質はぐっと変わっていたのでした。

市民協働の現場における行政のリーダーシップとは、 こういうタイプのものではないかと私は思います。 先頭切って突っ走るのは市民にお任せをして、 多くの場合、市民だけだとひらひらーとどこかに 飛んでいってしまいそうになるのを、きゅっと押さえる“ぶんちん”の役。

市民協働なんてだめだと思っている行政職員の皆さん、 うまくいかないのを市民のせいにする前に、 こんな“裏リーダーシップ”ともいうべきものを発揮されるよう、 ひとつやってみられてはいかがですか?

(事務局 ミナミムラタズエ)

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